三徳山開山から1300年
すべてのはじまりは「蓮の花びら伝説」
役行者が落とした3枚の蓮の花びらのうちの1枚が三徳山に舞いおりた。
その昔、修験道の開祖 役行者が
「神仏のゆかりのあるところへ落としてください」
と3枚の蓮の花びらを空に投げ上げると、そのうちの1枚が伯耆国三徳山へ舞い降り、この地に修験道の行場が開かれたという「蓮の花びら伝説」。
これにより三徳山は今に続く修験道の聖地としての歴史をスタートさせました。
「三徳山」ストーリー構成
文化財一覧表
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三徳山
国名勝及び史跡
「六根清浄」のストーリーの核となる空間。山岳修験の霊場であり、急峻な地形と独特の意匠及び構造を持つ建築とが織りなす独特の景観を有する。
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三徳山行者道(クサリ坂)
国名勝及び史跡地内
「眼・耳・鼻・舌・身・意=(六根)」の感覚全てを研ぎ澄まし、命を懸けて山中に鎮座する「国宝投入堂」を眼指す「六根清浄」の全てを清める修行の道。
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三佛寺本堂
県保護文化財
行者道の起点にあたり、「六根清浄」の「鼻」にあたる。出発前に備える線香と修験道では、「神木」とされる石楠花の芳香に包まれ、国宝投入堂への参拝が始まる。
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三佛寺文殊堂
国重要文化財
「六根清浄」の「身」を代表する場所で、行者道の難所「クサリ坂」にあたる行場。登坂後に文殊堂から望む日本海、大山の雄々しき姿は参拝者の心を徐々に清らかにする。
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三佛寺鐘楼堂
県保護文化財
「六根清浄」の「耳」を代表する、行者道中に点在する堂宇の一つ。造立方法は謎だが、投入堂参拝前の儀式として参拝者は鐘を撞き、心を落ち着かせる場所として欠かせない。
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三佛寺奥院(投入堂)
国宝
「六根清浄」の「眼」の核となる建造物。建築方法は今も謎の断崖絶壁に建つ三徳山の象徴。信仰の象徴である蔵王権現像を配し、「六根清浄」が満願成就する最終到達地。
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三徳山火渡り神事
「六根清浄」の「意」にあたる、三佛寺の秋季法要。国宝投入堂参拝が叶わぬ者でも、火の上を素足で歩くことで祈りが届くとされている。
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精進料理と三徳豆腐
「六根清浄」の「舌」を代表するもの。山内で供される料理を食することで、参拝前に体の中を清らかにし参拝の始まりを予感させる。